器用貧乏は赤魔道士になれ

極小ベンチャー企業のひとり管理部門担当者が、多岐に渡る日々の業務のことだったり全然関係ないことだったりを書くブログ

資金繰り表のない会社などこの世から消えてなくなれ!-売上の入金-

こんにちはこんばんは、器用貧乏のケイリです。

資金繰り表シリーズ、3つ目のエントリーです。

このシリーズ、過去にはこんなことを書きました。

jackofalltradesandmasterofnone.hatenablog.com

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今回は、資金繰り表を作成する上で最も重要と言ってもいい、売上の収入についてです。

ここでやるべきことは主にふたつです。

  1. 売上計画を立てること
  2. 売上の入金のタイミングを把握すること

簡単に説明していきます。

 

 

売上計画を立てる

企業はどんなときに売上計画を立てるものなのでしょうか。

よくあるのは、翌期の予算を策定するとき、またはすでに立てた予算計画を修正するときでしょうか。

それ以外では、3~5カ年などの中・長期事業計画を立てる時だと思います。

予算にしろ事業計画にしろ、策定する際に最も重要なのは、適切な売上計画を立てることです。

特に事業計画の場合は、売上高が決まることによって売上原価、人件費、広告宣伝費、一般管理費が芋づる式に算出されていきます。

なぜなら、企業は売上をあげるために活動をし、その活動に対してかかる費用が売上原価や人件費等だからです。売上の多寡によって活動量も自ずと違ってきます。

 

(横道)KPIを明らかにする

ちょっと余談です。

売上計画を立てるときには、まず売上を算定するための指標、KPIをできるだけ明確にするといいでしょう。

KPIとは”Key Performance Indicators”の略で、重要業績評価指標などと訳されます。

ざっくり言うと、売上は何から構成されているのか、何から算出することができるのかということを数値化したものが、売上に関するKPIです。

飲食店の場合、「客数」に「客単価」を掛け算すると、売上高が計算(予測)できます。

つまり、飲食店の売上に関するKPIとしては、「客数」と「客単価」を設定することができるのです。

何と何を掛け算したら売上高を計算できるのかは当然業態によって違います。KPIを分析できると、その指標をマーケティングや他の分野にも利用することができるので、とても重要です。

 

 

売上の入金のタイミングを把握する

とても有能なベンチャー企業の経営者が、考え得るあらゆる方策を駆使して創業当初から好調に売上を伸ばしたとします。

損益は半年で単月黒字、翌期に単年黒字を達成しました。

その後も順調に売上は増え続けましたが、1年後に資金繰りが悪化して倒産。

さてなぜでしょうか。

 

この経営者、実は顧客を獲得する手段のひとつとして、顧客の支払期日を業界通念上より遅く設定したのです。

まぁ、あくまで架空の話ですが。

支払期日についてよくあるパターンですと、末締め翌月末払いですが、例えばそれを4カ月後払いにしたとします。

その上、仕入の支払いを延ばさないでおくと、増え続ける売上の入金より、増え続ける仕入高の支払いの方を先にしなければならなくなります。

そしてある日不渡りという爆弾が爆発するのです。

資金繰りをきちんと読んでいないとこういうことが起こり得ます。

 

損益としての売上が計上されても、お金がすぐに入ってくるとは限りません。

一般消費者相手に少額の対価をもらうビジネスの場合は、売上即現金ゲットとなるのでしょうが、少額でない商品を扱う場合だったり、BtoBの場合は、基本的に入金は売上計上と同時ではありません。

また企業相手でも、契約内容や業態によって、売上の入金時期は異なります。

たとえば、受注生産で製品を製造する場合、材料などを仕入れるために請負金額の一部を先に何分割かで払ってもらい、残額を完成品引渡の翌月末に支払ってもらう、という場合もあるでしょう。

また、医療機関などでは、診察・治療してから診療報酬が振り込まれるまでに何カ月かかかったりします。

資金繰り表を作成する際には、商品毎や、顧客毎、支払方法毎の売上の入金時期を管理していきましょう。

 

※欧米と比べて、日本の小さなお店でのクレジットカード利用可能率がさほど高くないのは、クレジット会社に払う手数料が高いのもあるだろうけど、手元に現金があることの安心感も大きいと思う。実際私が以前勤めていた会社でも売上の半分が現金収入だったけど、資金繰り上(精神的にも)余裕が生まれる。日本人はきっちりとしてる人が多いから、他の国に比べたら期日にちゃんと支払いしなきゃという感覚が強いのかもしれない。だから手元に現金を持っていたいのかな。

 

 

資金繰りは4色通帳にまかせなさい  社長のための世界一やさしいお金管理法 (経済界新書)