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器用貧乏は赤魔道士になれ

極小ベンチャー企業のひとり管理部門担当者が、多岐に渡る日々の業務のことだったり全然関係ないことだったりを書くブログ

法律まみれの管理部門は器用貧乏の生きる道

こんにちはこんばんは、器用貧乏のケイリです。

 

管理部門系のお仕事は、とにもかくにもいろんな法律が関係してきます。

なので、自分の仕事に関係のある範囲で中途半端に法律の知識が蓄積されていきます。

「中途半端に」←ココ重要

つまり、特定の法律の中でも自分の仕事に関係ない部分はよく知らなかったりします。

こうやって、いろんなことは知っているけれど全部は知らない、または深くは知らない”器用貧乏”が出来上がります。

それを防ぐために資格の勉強をしたりして、体系的・網羅的に知識を構築しなければならない強迫観念に駆られます。

ハイ、資格取ってスキルアップしなきゃモンスターの出来上がりです。

 

では具体的にお仕事に関係ある法律を挙げていきましょう。

 

経理系

・税法・・・特に法人税、消費税、所得税

会社法・・・計算書類や事業報告に関する規定、資本金や準備金、剰余金に関する規定など

金融商品取引法・・・有価証券報告書や有価証券届出書に関する規定

 

これら3つの法律はそれぞれ何のためにあるのかという立ち位置が違うので、それぞれに見合った記帳や報告書の作成をしなければなりません。

具体的に言いますと、会社法は債権者保護、金融商品取引法は投資家保護の観点に立っています。

立場が違えば記帳方法に求めることも当然違ってきます。その辺を調整しているのが経理の憲法ともいうべき「企業会計原則」です。

 

ちなみにケイリは試験合格組の税理士を尊敬の眼差しで見ております。

基本的に調べれば分かることは覚えない主義のわたしには、税法理論の本を一言一句丸暗記なんて勉強はマゾヒスティックな無理ゲーにしか思えません。

 

人事系

人事に関わる法律はとても多いので、ざっくりカテゴリー分けしてその中でも主なものだけ列挙してみます。

 

社会保険に関わるもの

雇用保険法・・・失業手当や教育訓練給付など、労働者の生活や雇用の安定を図る保険給付を行う

・健康保険法・・・労働者とその扶養家族の業務災害以外の疾病や負傷などに対して保険給付を行う

厚生年金保険法・・・労働者の老齢・生涯・死亡に対する保険給付を行う

介護保険法・・・要介護状態となった場合に必要な保健医療サービスなどを給付する

これらの保険料は従業員の給与からも一部差し引かれているので、ちゃんと給与明細を見ている人にはお馴染のものだと思います。

 

労働災害補償保険法・・・業務上または通勤上の負傷などに対して必要な給付を行う

労働保険の保険料の徴収等に関する法律・・・労働保険の保険関係の手続き、労働保険料の徴収などに関する規定

労働保険とは、「雇用保険労働災害補償保険」のことです。

ちなみに労働災害補償保険の保険料は会社が負担しています。

 

国民年金法・・・国民の老齢・障害・死亡に関して必要な給付を行う。

厚生年金保険法に比べると人事業務にさほど大きく関わることはありませんが、従業員に被扶養配偶者がいた場合は、第3号被保険者に関する知識が必要になります。

 

労働者の権利に関わるもの

労働基準法・・・労働条件の最低限の基準を定めた規定

・労働契約法・・・労働契約締結の際に労働者の保護を図る規定

労働安全衛生法・・・労働災害の防止や最適な職場環境の形成を目的とした規定

労働契約法や労働安全衛生法は、もともとは労働基準法の一部だったものを抜き出して拡充させた法律です。

 

職業安定法・・・職安や職業紹介事業者の適正な運営の確保を図る法律

最低賃金

労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律

雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律

このあたりはおもに求人活動などの雇用の面において関係する法律です。

 

障害者の雇用の促進等に関する法律

・高年齢者等の雇用の安定等に関する法律

・介護労働者の雇用管理の改善等に関する法律

・短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律

・育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律

ここらへんは特定の事情のある労働者や従業員に配慮する規定です。

 

人事業務に関係のある法律はまだまだあるのですが、もうイヤになったのでここまでにします。

 

総務系

契約書を作成したり、社内文書を管理したり、防災計画を策定したりなど、総務の業務範囲やその業務範囲に関わる法律は、企業や業界によってそれぞれ違ってくることと思います。

契約書作成に関する法律で一番ベーシックなのはやはり商法でしょうか。

わたしも契約書を作ったりチェックしたりしてますが、別に法学部出身とかではありませんので、最初はよく分からないままやってました。

ですが、多くの契約書作成に関わり続けていると、不思議と気を付けるべきポイントなどが徐々に見えてくるようになってきました。

 

会社によっては総務で広報を管理しているところもあると思うので、そういうところは著作権や商標権、不当表示などに関する法律知識が必要になってくるかもしれません。

わが社の場合はメディカル分野に関わっていますので、薬事法などに気を付けています。

 

このように総務業務に関わる法律は多岐に渡りますが、どの企業においても共通するのが株主総会や取締役会などの機関運営に関わる法律=会社法だと思います。

特にわたしの場合、今までの経験において、何をするのにはどの機関の承認を得なければならないのかという知識が一番必要だったように思います。

 

 

大分駆け足で書きましたが、今回振り返ってみて思うのが、管理部門系のお仕事は実は器用貧乏に向いているのではないかということです。

いろいろ知っているけれど、深くは知らない。

何でも知っているけれど、どの専門家でもない。

この「いろんな分野のことを知っている」をもっと武器として磨ければ、器用貧乏は生きやすいのではなかろうか、と思います。

 

国家試験受験のためのよくわかる会社法

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