器用貧乏は赤魔道士になれ

極小ベンチャー企業のひとり管理部門担当者が、多岐に渡る日々の業務のことだったり全然関係ないことだったりを書くブログ

知らない間に学歴詐称されていました

こんにちはこんばんは、器用貧乏のケイリです。

ショーンK氏の経歴詐称が話題になったことをきっかけに思い出したことがあるので、そのことを徒然のままに綴ります。

 

正直わたしはテレビを見ないのでこのショーンK氏なる人のことは知らないのだけど、報道されている内容を見る限り、かなり大胆な経歴詐称だったらしい。でもちょっとした経歴詐称ぐらいなら巷に溢れている。Yahoo!知恵袋の転職カテゴリーを覗くと、職歴をごまかした履歴書を提出したけれどバレやしないか、という質問がそこここに。ま、人事分野をかじった者から言わせてもらうと、バレるときはバレるし、バレないときはバレない。わざわざ金をかけて職歴調査する会社もそう多くはないだろうし、前職の職場に問い合わせしても、今の時代は個人情報の保護という問題があって、本人の許可がなければ職歴を教えることもできない。ちなみにわたしは以前の職場で人事を担当していたとき、元従業員の職歴を尋ねる電話がかかってきたら、「個人情報なのでお教えすることはできないが、要請があれば退職証明書を作成するとご本人に伝えてほしい」と答えていた。だから、もし採用候補者の職歴を確かめたい人事関係者は、退職証明書の提出を求めるといい。特に在職期間を明記したものを。Yahoo!知恵袋の質問を見ると、勤めた期間が短い職歴を何社かまとめたりして、在職期間をごまかしている人が結構多いみたいだから。

 

で、もう随分昔だけど、わたしの知らないところでわたしの学歴が詐称されていた話。わたしは専門学校を卒業した後は数年間フリーターをしていた。フリーターという言葉が世に広まり始めた頃は、夢に向かう途中の人がまとう形態のひとつ、というキラキラした響きを持っていた。しかしニートという言葉が今ではかなり手垢がついてしまったように、当時のフリーターという言葉もバブル崩壊後の砂塵のごとくすすけたものになってしまっていた、そういう時流の頃だ。わたしは実家の近所に行きつけの美容院があった。小学校時代の同窓生の両親がやっている店で、彼らは子供の頃からの知り合いだ。髪を切ってもらいながら世間話をしていると、「ケイリちゃん、大学はどうなの?」と訊かれた。大学? いえ、専門卒ですけど? フリーターですけど? 誰かと間違ってるのか? 答えに窮しながらよくよく話を聞いてみると、なんとうちの母が私が大学生だと言っていたことが分かった。母もその店の常連で、その同窓生の両親とは同じくわたしの子供時代からの知り合いだった。

 

母はそもそもあまり飾る人じゃなく、こういう嘘もつきそうにない人なので、だからこそショックを受けた。よく考えたら、兄は上場会社に就職してるし、姉は早々に結婚して子供がいる。実家に居ついてフリーターのわたしは盛らなきゃいけない人間だ! 申し訳ないような、でも釈然としないような感じ。なんだかまったく予期しない角度から両刃ナイフでぐっさり刺された気分だ。しかし、母に恥をかかせるわけにはいかなかったので、とにかくその美容院での会話は動揺しながらも適当にごまかしたのだった。

 

きっと母も全然知らない相手や、逆にすごく親しい人なら、やーもーうちの末っ子フリーターなんですよ、大丈夫なんですかねー、とか言えたんだろうけど、なまじっか微妙に距離感のある知り合いだと見栄を張りたくなるような心理が働いたのかもしれない。つつましい母でさえもひょっこりと顔を出す虚栄心という名の恐るべし怪物。飼い馴らすのは難しかろうて。でも、ま、ブログのネタになったからいいか、と今宵はいいちこ日田全麹を飲みながら古傷を舐めるのでありました。(ちなみにその後に某大学の通信制学部を卒業したので、今は大卒ですよ、母上。)