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器用貧乏は赤魔道士になれ

極小ベンチャー企業のひとり管理部門担当者が、多岐に渡る日々の業務のことだったり全然関係ないことだったりを書くブログ

マイナンバーの憂鬱

 今年10月から住民票を有するすべての人に、1人1番号指定されたマイナンバーの通知書が届くことになっています。

(これを書いている時点ではまだ私のところには届いていません)

 

 マイナンバーに関しては以下の内閣官房のホームページで説明されています。

http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bangoseido/

 

 なお、現時点において、すでにマイナンバー制度にまつわる以下のようなトラブルが起こっているようです。

 

 マイナンバー制度を騙って銀行の口座番号を聞き出そうとしたり。

 茨城県取手市の役所でマイナンバーを明記した住民票を交付してしまったり。

 (本来は本人が希望しないとマイナンバーは表記されないみたいです)

 厚生労働省のお役人がマイナンバーの導入に絡むシステム契約の受注に便宜を図って現金を受け取っていたり。

 

 マイナンバー制度の開始に向けて、セキュリティーサービスや、マイナンバーの管理システムなど、営業電話もよくかかってくるようになりました。

 

 このように、マイナンバー制度導入前でいろいろ不安も高じている時節ですが、とりあえず企業の管理部門の担当者として言えるのはただひとつ。

 

めんどくさい。あーめんどくさい。

 

 従業員とその扶養家族のマイナンバーを収集しなければなりません。

 しかも本人確認が必要なため、身分証明書の写しも取らなければならないようです。

 (ただし扶養家族の分は、従業員本人が本人確認すれば身分証明書の写しはいらないらしいですが)

 

 当社は従業員が少人数だからいいのですが、前に勤めていた会社は従業員が1,000人くらい(そのうちアルバイトが8割くらい)だったので、その人数分のマイナンバーを収集するのはなかなか骨の折れる作業だと思います。

 

 言うまでもなくマイナンバーは個人情報で、というか単なる個人情報よりももっとセンシティブなものなので、マイナンバーの収集に直接関わる人にとってはいろいろと神経を使うことになります。

 

 マイナンバーを取り扱う責任部署は明確にしておかなければなりません。

 しかし、会社に支店などがあって、でもその支店内には人事情報を扱う部署や担当者がそもそも存在してない場合はどうするのでしょう。

 社員個人個人から直接本社の責任担当部署にマイナンバーの情報を送ってもらうのか。

 その支店の中で一旦マイナンバーを取りまとめの担当者を決めるのか。

 当然その担当者には本社の責任担当者と同様の個人情報の取り扱いに対する厳しい意識と手順を守ってもらわなければなりません。

 

 グループ会社で給料計算などのシェアードサービスを利用している場合は、グループ内とはいえ他社にマイナンバーを預けることになるわけで、その場合のマイナンバー情報の取り扱いはどうなるのか、とか。

 

 この期に乗じて従業員のマイナンバー情報収集サービスを提供している会社もあるようなので、そういう会社に委託するにはどうするのか、とか。

 

 ほら、もうめんどくさいでしょ?

 

 企業のマイナンバーを扱う現場の問題としていろいろ気を付けないといけないことが多そうです。

 

 また、面倒なのは従業員だけでなく、個人に報酬を支払って源泉徴収しなければならない場合、その個人からマイナンバー情報を集めなければならないことです。

 

 こちらから仕事を依頼して報酬を支払う場合は、いわばこちらがお客様なのでマイナンバー情報を提供してもらいやすいのですが、問題はそうじゃない場合です。

 

 具体的な例を挙げてみます。

 当社のようにメディカル業界に関係する企業の場合、お医者さんに研究会で講演してもらったり、論文を書いてもらったりすることがあります。

 つまりこちらからお願いするわけです。

 それで講演料等の報酬をお支払いするとき、マイナンバー情報と身分証明書の写しを下さいって何だか言いにくいんじゃないかと思うのです。

 

 まあ、私が直接本人に対応するわけではないのですが、それはそれで、じゃあマイナンバー情報を直接受け取る社員にもそれを見ることができないような方法を考えないといけないじゃないか、とかいろいろ考えると、つい溜め息が出てくるのです。

 あー、めんどくさいなー、と。

 

 正しく政府の施策に活用されるのであれば、マイナンバー制度にも意義があるとは思うのですが、私の小さい視野に収まる小さい世界では、今のところ「めんどくさい」という感想しか起き上がって来なくて申し訳ないです。