器用貧乏は赤魔道士になれ

極小ベンチャー企業のひとり管理部門担当者が、多岐に渡る日々の業務のことだったり全然関係ないことだったりを書くブログ

好きなことを仕事にしてみてさっさと夢破れた方がいい

 質問掲示板の職業に関するカテゴリーで「好きなことを仕事にするべきか否か」という質問をよく目にします。

 また、有名人は主に好きなことを仕事にして成功している人が多いので、「好きなことを仕事にしよう」的メッセージが世の中には溢れています。

 そして職や人生に悩める人々はそれらをシャワーのように浴び、好きなことを仕事にすることで充実した素晴らしい人生を手に入れられるような気になります。

 

 でもね。ここで認識しておかなければならない点があります。それは「好き」にもいろいろレベルや種類があるということです。

  たとえば、

1.寝食忘れるくらい好きで、四六時中そのことばかり考えている

2.休みの日はどっぷりそれに費やすくらい好き

3.ネットや雑誌で最新情報は常にチェックするくらい好き

 

 好きなことを仕事にした方がいい人は、1番目の人です。

 というか、こういう人は誰かに何か言われる前から実質的に何らかのアクションを起こしている場合が多いです。

 寝ても覚めても漫画描くのが好きな人はすでに漫画を描いて人に見せたり、ネットで公開したり雑誌に投稿したりしているでしょう。

 お菓子作りが好きな人はあれこれ作って家族や友達に振舞ったり、寝ずにレシピを開発したりしているかもしれません。

 

 好きなことを趣味か副業程度にとどめておいた方がいい人は、2番目・3番目の人だと思います。

 でも、「好きなことを仕事にするべきか」を悩む人は、往々にして自分の好きレベルがどれ程度のものか認識していません。それが分からないまま「好きなことを仕事にしよう」的メッセージに煽られてしまって右往左往しています。

 そもそも好きなことを仕事にするか安定した収入の職場かで悩んでいる時点で1番目の人ではありません。1日も早くそのことに気付いて、自分の好きレベルにあったやり方で好きなことを楽しんだらいいのに、と思います。

 

 しかし、もし私がこの2番目・3番目の人たちに「好きなことを仕事にするべきか」とアドバイスを求められたら、趣味として楽しんだ方がいいよ、とは言いません。とりあえず仕事としてやってみることを勧めます。

 なぜなら、一度挑戦してみることによって、自分の好きレベルを否応なしに認識せざるを得なくなるからです。あ、この仕事の大変な部分を我慢できる程好きじゃなかったんだなって。

 そして次に進めばいいのです。これは失敗などではなく、自分自身を知る行為です。自分を知るということは、他人の言葉に惑わされることなく、自分の中に物事の判断基準を築くことにも繋がります。

 

 かくいう私も、好きなことを仕事にしようと思ってその道の専門学校に入りました。

 学生時代にそのことに関わる業界の会社にインターンに行き、楽しくはありましたが結構仕事が過酷だったために速攻で諦めました。それでもやってみて良かったと今では本当に思いっています。

 

 好きなことができる仕事(でも低収入できつい)と安定した職場環境の仕事のうち、就活の際に悩んで後者に就職した。でも結局何年経っても好きなことに関わる仕事を諦めきれずに、転職しようか悩んでいる。という方も多いようです。

 しかし、若いうちにさっさと好きなことを仕事にしても、さっさと夢に破れれば、少なくともこの問題に囚われた職探しをすることはなくなります。それだけでも人生には十分有益だと思います。

 

 ですので、好きなことを仕事にするべきか迷っている人は、さっさとやってしまいましょう。