読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

器用貧乏は赤魔道士になれ

極小ベンチャー企業のひとり管理部門担当者が、多岐に渡る日々の業務のことだったり全然関係ないことだったりを書くブログ

二次面接のリクエスト

ベンチャー企業に中途採用で入社したのは20××年の夏でした。

前職で人事(主に労務関連)と経理を経験した私は、仕事の幅を広げたくて転職活動を始めました。

夏の転職活動って暑い最中にスーツ着なければならないのでしんどいですね。炎天下でスーツの上着を羽織っている方は本当にお疲れ様です。私には無理です。

 

実は、その年の春に生保や銀行で使用されるソフトを開発している会社から内定をもらっていたのですが、辞退しました。

2人の面接官は直属の上司となるはずの人たち(ひとりは公認会計士で、もうひとりは税理士)だったのですが、自分の業務を物足りなさそうに(つまらなさそうに)語っていたからです。

こんなはずじゃなかった、こんなに簡単だと思わなかった、みたいな感じでした。

給与面で問題はなかったのですが、その二人のモチベーションの低さがどうしても気になったので、内定を辞退することにしたのです。

 

その後いろいろな企業の書類選考に応募しましたがなかなか通りませんでした。私は当時の年齢の割に経理の経験年数が少々短かったのです。

転職活動がうまくいかないまま梅雨を過ぎ、人材紹介会社に今働いている会社を紹介されました。

 

書類選考を通過し、社長、副社長、直属の上司となる経理部長の3名による面接を受けました。

基本的に会話を進めるのは副社長で、その次によく話すのが社長。経理部長は最後に少し発言しただけでした。仕事はいろいろ大変なこともあるから覚悟して、という口ぶりでした。(後にその“大変“の意味を知ることになるのですが)

特に革新的であるべきベンチャー企業なだけあって、この会社の業種は世間一般にあるものではないので、副社長が事業内容を詳しく説明してくれました。私の方は志望動機や職務経験、前職の退職理由などを話しました。

 

確かその面接日の当日か翌日には採用の返事をもらったと記憶していますが、私は人材紹介会社を通して、もう一度面接してくれるように要求しました。

というのも、人材紹介会社からは選考プロセスとして面接が2回あると聞かされていたからです。会社の実情や採用条件など、こちらからの突っ込んだ質問は2回目の面接にしようと決めていたので、1度目の面接ではほとんど質問をしなかったのです。

 

 内定を決めたにも関わらず、もう一度面接をしてほしいといわれて会社側も驚いだと思いますが、快く応じてくれました。2度目の面接では現在の業績や、(バラ色の)事業計画書も見せてもらいました。

 

 当時の私の転職条件は、まずひとつ目は現状の年収額を維持すること。または、入社当初は現状の年収額以下からのスタートとなるとしても、この先現状の年収額を超える見込みがあることでした。

そしてふたつ目は、例えば連結決算とか、今までやったことのない業務をひとつでも経験できる職場であることでした。この企業はVCが関与している手前、IPOを目指していたので、IPO準備を経験できるチャンスではないかとの期待もありました。

 

 経理という仕事は、法律上の関係もあって上場企業と非上場企業ではかなり質が違っていて、上場企業経験者は転職市場での価値が高いのです。

ですから、欲を言えば自分のスキルを上げるため上場企業に転職したかったのですが、上場企業では基本的に上場企業経験が応募要件である場合が多いので、そうでない私ではなかなか採用には至りません。

しかし、もしIPOが達成できれば、私も晴れて上場企業経験者になれます。その上、IPO経験者は絶対数が少ないので、これはこれで転職市場で価値があります。

ただし、かなりの博打ではあります。なにしろIPOを目標とする会社のうち本当に上場できるのはほんの僅かです。

 

 とにかく、企業への転職条件はクリアしていました。それに、IPO準備のために監査法人のチェックが入っていたので、少なくとも前職よりシビアな基準での仕事をすることができると確信しました。

 実は他にもう1社書類選考待ちの企業があったのですが、結果が出るまでにかなり時間がかかりそうでしたので、私はこの企業に入社することを決めたのです。